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相続業務への思い

私は司法書士として相続業務に強い思い入れがあります。

そもそも私が司法書士になろうと思ったのは、父親の相続問題で苦い経験をしたことがきっかけにあります。
私は大学卒業後、十数年もの間、大手企業のサラリーマンとして平凡な生活を送っており、 「このまま定年を迎えるんだろうな」と思っていたのですが、父親が急死したことで大きな転機を迎えることになりました。

父親が亡くなった当時、私は転勤で九州にいたため、相続に関する手続きが進まなくて困っていました。
そんな矢先、ある親戚が「専門家に知り合いがいるから」と、「母親に遺産のすべてを相続させる」旨の遺産分割協議書を作成してくれました。
私はそれに感謝し、「母親名義のものは、いずれは自分のものになるから」との思いもあって、その協議書に署名・押印をしたのですが、一旦、母親名義となった財産は、その後、私の知らないうちに、母親を通して発言力のある親戚の意見に沿った利用がなされるようになり、気が付いた時には既に実家の売却も決まっていました。

私は社会人として、人よりも沢山働き、多くのことを学んできたという自負があったため(今となってはただの驕りでしたが。。)、まさか自分がこのような立場になるとは想像もできず、ひどく落胆しました。
その後、いろいろな専門家に相談したのですが、一個人の相続問題に親身になってくれる方とはなかなか出会えず半分諦めかけていたのですが、ある司法書士に相談したことをきっかけに、やっと安心できる状況まで取り戻すことができました。
そして、この時に感じた「自分と同じような経験をしてもらいたくない」という強い思いから、私は41歳で会社を辞めて、司法書士になることを決意しました。
試験には翌年合格でき、晴れて司法書士の道を進むことになりました。

現在では周りの方々のサポートもあり、あおば司法書士事務所の代表司法書士として相続業務に従事させて頂いています。
相続業務というのは様々な悩み、トラブルが関わってくるとても繊細な業務です。
前述の苦い実体験で学んだことを活かして、一人でも多くの方々のお役に立つことが、私の司法書士としての義務だと思っています。

あおば司法書士事務所

総括代表 豊田 則幸